新築の「やっておけばよかった・・・」を防ぐ取り組み方
せっかく新築を建てたのに、「あれをやっておけばよかった・・・」「この間取りは失敗だった・・・」という先輩の声、聞いたことはありませんか?
今回はそんなマイホームづくりの後悔や失敗を防ぐための取り組み方を、具体例を交えながら解説します。
新築につけて良かった設備や要らない設備などの例も紹介しますので、マイホーム計画に取り組む前にぜひ覚えておいてください。
目次
家づくりはやっぱり難しい!
ほとんどの方にとって新築住宅のプランニングは初めてのことですから、難しいのは当たり前です。
しかしマイホームは大きな買い物ですから失敗はできません。失敗を回避するためには、後悔しやすいポイントを把握しておくことが大切です。
この後よくある後悔と対策をセットで紹介しますので、しっかり覚えてマイホームづくりに活かして下さい。
新築でよくある「やっておけばよかった・・・」
もっと収納をつくればよかった・・・
収納不足は新築住宅でかなり後悔する方が多いポイントです。
必要な収納量を把握せずに間取りを作ると、足りなくなってしまう可能性が高いです。
「1部屋に1つクローゼット」のような定番の間取りにするのではなく、家族にとって必要な収納量をしっかり考えましょう。
まずは今の家にある荷物をリストアップして、不要な物と新居で使う物に分別します。さらにお子さんの成長や新しく始めたい趣味なども想定して、必要な収納量を割り出してみてください。
リビングをもっと広くすべきだった・・・
家族みんなが集まるリビング、いざ暮らし始めたら思ったより狭くて後悔・・・というのもよくあるパターンです。
図面や完成直後は広く見えたのに、家具やカーテンを入れたら圧迫感が出てしまうケースも多いです。
圧迫感のあるリビングは住まい全体の満足度を下げる原因になりますし、家族全員で集まるのも難しくなります。
対策としては、間取り設計と同時に家具の配置もシミュレーションし、全員が座れる広さを確保するのが良いでしょう。
リビングの床面積拡張が難しいときは、次のようなアイデアも試してみてください。
- リビング階段で廊下を省略して広げる
- ソファの先に窓を配置して視線抜けを良くする
- 高窓で明るさをアップする
- 膨張色でまとめる
- 天井までのハイドアを使う
実際に床面積を広げなくても、視覚効果で広々としたリビングに仕上げることは難しくありません。間取りの工夫で床面積を生み出す方法もありますので、あきらめずに調整してみてください。
雨の日の物干しスペースが必要だった・・・
大きなバルコニーをつくったから洗濯物はバッチリ♪・・・と思ったら雨の日に干せない!というのもよくある失敗例。
花粉の時期や強風の日など外に洗濯物を干しにくい日は意外と多いので、室内の物干しスペースは作っておきたいところです。
洗面所に脱着できるランドリーパイプをつけておけば、洗濯機から取り出してそのまま室内干しできるので便利です。
二階の廊下や階段ホールなど、通路を物干しスペースとして兼用するのもおすすめのアイデア。
ただランドリースペースを作るのは難しいですが、ほかの間取りと役割を兼用して上手に確保してみてください。
ここにドアがあれば便利だったのに…
図面で考えているときは良い間取りだったのに、実際に家事や生活をしてみると動線効率が悪く後悔するケースも少なくありません。
例えば朝食時にお湯を沸かしながら洗濯機を回すシーンでは、キッチンから洗面所へのショートカットが欲しくなることが多いです。
毎日の生活を朝から晩までシミュレーションしてみて、効率の良い家事動線・出入り口配置を考えてみましょう。
コンセントが使いにくい・・・
実際に生活を始めて気づくことが多いのが、コンセント配置の失敗です。
最近は掃除機を始め家電のコードレス化が進んでいますが、充電で意外と多くのコンセントが必要になります。
延長コードを使うとお部屋の見た目が悪くなるので、なるべく使いやすい場所に十分な量のコンセントを配置するのが理想です。
Wifiルーター、スマホの充電器など使う家電をリストアップして、配置までシミュレーションしながらコンセント位置を考えましょう。
音のことを考えるべきだった・・・
間取り図や3Dイメージで分からない音の問題も、いざ新生活を始めてから後悔する方が多いポイント。
ご家族の生活時間のズレによる生活音、道路からの騒音など、音のストレスは意外と大きいものです。
特に静かに過ごす寝室は周りの音が気になりやすいので、各部屋のつながりと外部の環境音をチェックして対策しましょう。
- 幹線道路側は二重窓にして防音性を高める
- 子供部屋と寝室の間にクローゼットを挟む
- 寝室のドアは防音仕様にする
上記は一例ですが、ちょっとした工夫で音の感じ方は大きく変わります。間取りや設備の工夫で快適な睡眠時間を確保しましょう。
新築に付けて良かった・要らなかった設備
新築の設備オプションはたくさんありますが、「つけて良かった」「要らなかった」など意見は様々。同じオプションでも家族によって意見が変わることが多く、自分たちに必要なモノを見極めて選ぶことが大切です。
食器洗い乾燥機
キッチンの食器洗い乾燥機は、家族の人数が多く食器の量が多いご家庭では「付けて良かった」と感じる方が多いようです。
反面ご夫婦二人暮らしなど食器が少ない場合、手で洗った方が早い・安いといった意見も多いです。置き場所を確保できれば、ビルトインではなく卓上食洗器を選ぶ手もあります。
作動音や光熱費が気になって使わなくなるケースもあるので、実際につけた方の意見なども参考にしてみてください。
IHクッキングヒーター
ガスコンロとIHヒーターは好みが分かれるポイントですが、つけて良かったという意見が多く見られます。
凹凸の無いガラストップはお掃除しやすく、火が直接燃え移る心配がないのは人気のポイント。
2階トイレ
寝室の近くにトイレがあると大変便利ですが、普段のお掃除やメンテナンスコストが二倍になるので「要らなかった」と感じる方も。
ただし夜トイレに起きることが多い小さなお子さんや高齢のご家族がいると便利ですね。
浴室暖房乾燥機
お風呂のオプションで定番の浴室暖房乾燥機ですが、意外と使わないという意見も多いです。
冬場の一番風呂ではありがたいですが、浴槽に入った後はあまり恩恵がありません。
浴室乾燥機も室内干しに便利ですが、広いスペースではないので家族全員の洗濯物を干すのは難しいケースも。
宅配ボックス
ネット通販の受け取りに便利な宅配ボックスですが、最近は24時間受け取り可能なコンビニや宅配ロッカーの設置も増えています。
近くにこうした受け取り箇所があるなら、わざわざ自宅に付ける必要はないかもしれませんね。
シューズインクローク
玄関の収納力をアップするシューズインクロークは、最近主流の間取り設備です。
アウトドア用品やお子さんのおもちゃもそのまましまえて、すっきり玄関をキープできるのがグッド♪
床面積を確保できるなら積極的に採用したいですね。
新築の後悔を防ぐ取り組み方
生活をリアルにシミュレーションする
新築間取りの後悔を防ぐには、実際の暮らしをリアルにシミュレーションすることが基本です。
朝起きて顔を洗ってから食事を採り、仕事や学校に出かけるまでのシミュレーションをすると、間取りのムダや後悔ポイントが見えてきます。
平面図をただみるだけではなく、一日の流れをなるべく忠実にシミュレーションしてみてください。
時間を十分に設ける
時間をかけるだけで良い家になるわけではありませんが、焦りや妥協による後悔を防ぐには余裕も必要です。
家づくりを始める初期段階でどれくらいの時間がかかるのか確認し、余裕のあるゴールを決めるようにしましょう。
実物を見てイメージギャップを減らす
間取りの広さや使い勝手の後悔を防ぐには、実物とイメージのギャップを減らすことが重要です。
モデルハウスや完成見学会を積極的に活用し、畳数や設備、デザインのイメージを構築しましょう。
ノウハウのある担当者と建てる
最近はインターネットでさまざまな知識を得られますが、やはり家づくりのプロである施工店・担当者のアドバイスは不可欠です。
経験豊富でノウハウのある担当者のアドバイスがあれば、間取りの後悔を防ぎやすくなります。
まとめ
マイホームづくりは難しいですが、後悔しやすいポイントを把握してしっかり対策すれば良い家に仕上がります。
これからの長い時間を過ごす大切な場所ですから、じっくり考えて「やっておけばよかった」を防ぎましょう。
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無垢材・しっくい中心の自然素材を使い、収納力や家事動線などの住み心地にもしっかりこだわります。
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