地下室のある家の失敗を回避するコツ|柏市で注文住宅を建てよう
日本では地下室のある家で暮らす機会が少ないので、実際の使い勝手や特徴を把握するのが難しいためです。
今回は地下室の間取りによる失敗を回避するための取り組み方、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。
地下室の代わりになるおすすめの間取りアイデアも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
意外と失敗談が多い地下室
インターネットで地下室について調べると、失敗・後悔についての情報をたくさん見かけますよね。
地下室はメリットもたくさんありますが、普通のお部屋とは使い方や特徴が異なるので、よく知らずに作ると後悔する可能性が高いです。
しかしあらかじめ地下室のことを良く知り、デメリットに対策して用途に合わせた間取りにすれば失敗は回避できます。
あこがれだけで地下・半地下のお部屋を作らず、さまざまな要素や他の可能性も含めて検討しましょう。
地下室のある家の失敗を回避するコツ
目的/用途をはっきりする
地下室を家の中につくる場合、最初に何のための場所なのか明確にしましょう。
地下室はほかの間取りとは違う特徴やメリットを持っていますが、特に目的なく作るとムダになるケースが多いです。
例えば「収納はたくさんあった方が良いかも」と何となく地下室を作ると、出し入れしにくくて使わない物置き場になってしまう可能性が高いです。
逆に「温度変化の少ない地下室でワインを保管したい」「音漏れを気にせず映画を見たい」など明確な目的があれば、地下室は大活躍してくれます♪
地下室をつくること自体を目的にせず、部屋不足などの課題を解消するための手段として考えてください。
地下室のメリット・デメリットを把握する
地下室のメリットだけを見るのではなく、デメリットもしっかり把握して対策するのが失敗を回避するコツ。
良い部分だけ見て地下室を作ると、いざ暮らしてみてからデメリットが目に付いて後悔するパターンが多いです。
どんな間取りにも良い面・悪い面がありますが、デメリットは知っていれば対策することが可能です。
湿気や暗さなど地下室のデメリットを勉強し、用途に合わせてしっかり対策しましょう。
地下室に適した土地を選ぶ
日本は地下水位が高い場所が多く、地下室に適していない土地を選んでしまうと余計なコストがかかることがあります。
周囲より低くて水が流れ込む土地も、地下室の排水性能を高めるといったコストが掛かります。
地下に構造物があるなど地下室自体を作れないケースなどもあるので、これから土地を選ぶなら慎重に検討しましょう。
地下室が得意な施工店に相談
地下室の失敗を回避するためには、土地を見極めて確実な施工でデメリットに対策する必要があります。
一般的な木造建築と別の技術が必要になるため、地下室づくりが得意なハウスメーカーを選びましょう。
あまり経験がない施工店に地下室を頼むと下請け会社に丸投げしてしまうケースもあり、施工品質低下のリスクも考えられます。
最初から地下室・半地下の間取りを検討するなら、施工実績とノウハウを持った施工店を選びましょう。
地下室のメリット・デメリット
【メリット】
メリット①:土地を有効活用できる
地下部分は条件を満たせば延べ床面積から除外されるので、容積率ギリギリのプランでも居住スペースを拡張できるのが大きなメリットです。
土地の面積が限られていたり3階建てが作れなかったりする場合、地下室や半地下は有効な選択肢になります。
メリット②:温度と湿度が安定している
地中は温度・湿度の変化幅が小さいため、ワインセラーとして活用されることも多いです。テントやスノーボードなど熱による劣化が気になるアイテムの保管庫にもピッタリ♪
メリット③:音漏れが少ない
周囲を地面に囲まれている地下・半地下のお部屋は、音漏れが少ないのでシアタールームや楽器練習場所にも向いています。
趣味やお子さんの習い事で楽器演奏する方にとって、大きなメリットですね♪
メリット④:構造的に安定しやすい
地面を掘り下げて地下室を作ると住まい全体の構造が安定しやすいのも意外なメリット。
地震が多い日本ではうれしいポイントの一つです。
【デメリット】
デメリット①:湿気が溜まりやすい
湿度が安定しやすい地下室ですが、雨天時などに湿気が溜まりやすいのは注意すべきデメリットです。
湿気が長期間溜まるとカビの原因になることもあるため、しっかり換気計画を立てましょう。
換気扇や空気の出入り口を確保したり、ドライエリアと呼ばれる通風スペースをつくったりといった対策があります。
デメリット②:自然光は入りにくい
窓のない地下室に自然光を入れるのは難しく、半地下も大きな窓は作れないので明るさは確保しにくいです。
収納・居住スペースどちらの場合も、暗い雰囲気にならないように照明計画をしっかり立てましょう。
特に趣味やキッズスペースなど居住目的なら、ホワイトやベージュなどの膨張色を使い開放的にするのも一つの方法です。
デメリット③:浸水リスクがある
地下・半地下の部屋は防水工事や排水設備の設置が必須ですが、台風やゲリラ豪雨などで浸水するリスクがゼロではありません。
特に河川の近く、周囲より低い場所などは浸水リスクが高くなるので、地下室を作るなら回避しましょう。
自治体が発行しているハザードマップを確認して、建築予定地の浸水リスクを調べるのがおすすめです。
デメリット④:建築コストが高くなる
地面を掘ってつくる地下室は、地上階より建築コストは高くなります。
事前調査や防水工事、掘って出た残土の処理費用などが掛かるためです。
地下室・半地下を検討する際は必ず事前に費用を確認し、全体でコスト調整をして予算オーバーを防ぎましょう。
地下室以外のおすすめ間取りアイデア
メリットよりデメリットの方が大きいと感じたら、地下室以外の間取りで床面積を増やすのも一つの選択肢です。
戸建て住宅で人気の高い間取りアイデアを紹介します。
アイデア①:小屋裏収納
大きなデッドスペースである小屋裏空間を活かした収納も、戸建て住宅の床面積を増やせる間取りアイデアです。
天井高1.4メートル以下、下階床面積の1/2未満などの諸条件を満たせば、床面積に参入されない収納スペースにすることができます。
夏場は暑くなるのが難点ですが、季節家電や冬のコートなどを収納する場所として優秀です♪
アイデア②:ロフト
建築基準法では小屋裏物置に分類されるロフトも、床面積を消費せずにスペースを拡張できる間取りの一つ。
ロフトも小屋裏収納と同じように、天井高1.4メートル以下、下階床面積の1/2までの広さで作れます。
自治体によってはしご・固定階段のルールが変わりますが、リーズナブルに大きな収納スペースを作れるのはかなり魅力的♪
リビングや子供部屋をロフトにして、キッズスペースにするといった使い方も多いですね。
アイデア③:ルーフバルコニー
屋上スペースを活用するルーフバルコニーも延床面積に参入されず、プライベート感のあるアウトドアリビングとして活用できる間取りです。
都市部など広い土地が確保できないエリアでも、ルーフバルコニーはお庭の代わりとして大活躍♪
回りの目線がなく道路とつながらないので、ペットやお子さんの遊び場としても人気です。
まとめ
地下室や半地下のお部屋は、市街地のコンパクトな土地で広い住まいを実現するのにおすすめの間取りアイデアです。
注意すべきデメリットもありますが、しっかり対策すれば失敗を回避することは可能です。
今回お伝えしたポイントに注目しながらじっくり検討し、後悔のない地下室のある家を建ててください。
千葉県で地下室のある家をご検討の際は、私たち木ごこち工務店にぜひご相談ください。
3帖までの半地下フロアが標準仕様に含まれる「木ごこちBASE」をご用意しております。
建築屋の目線から地下室に適した土地探しのサポートも可能です。土地・建物をトータルコーディネートすることで予算オーバーを防ぎ、満足度の高い家づくりにもつながります。
いつでもお気軽にお声掛けください。