無垢材を使った木の家のお手入れ・メンテナンスとは?

 

「無垢材」ってどんなもの?

「無垢材」というのは、一本の丸太から必要な形に削り出した板や角材のこと。
それに対して「合板」や「集成材」は、木を薄くスライスして目的にとする形に接着し張り合わせ、表面の人目に付く部分だけきれいな木目の板を配したものです。

合板・集成材が元の木をムダなく使いロスが少ないのに比べると、無垢材はロスが多く〝木を贅沢に使う〟素材だといえるでしょう。

無垢材のメリット

無垢材の最大の魅力は、木本来の質感や風合いがそのまま残り、温もりある肌触りを感じられること。

接着剤を使用しないため、化学物質に敏感な方にも安心できる素材です。
元の木を丸ごと生かしているため、湿気の多い時には空気中の水分を吸い、湿気が少なければ放出するという調湿作用もあります。いわゆる「呼吸をしている」という状態です。

無垢材のデメリット

無垢材は湿気を吸収したり放出したりと、膨張と収縮を繰り返します。
そのため反ったり割れたりしてしまうことがあります。

無垢材には、傷がつきやすく、汚れがしみこみやすいといったデメリットもあります。
それはがっちりとした塗装で保護されないため。
それが理由で無垢の床材は汚れや傷がつきやすいものですが「ジュースをこぼしてシミがついてしまったけれど、これも家族の思い出」「今は中学生になって、親とはあまり話もしてくれないけれど、この傷をつけてしまったころはこの子もまだ小さかったよね」。

そんなふうに考え、家族の歴史と住まいの経年変化を合わせて楽しんでいただければと思います。

 

無垢材のお手入れは「簡単に」が基本

無垢材のお手入れは難しいものではありません。
木の家の日々のお手入れ方法となぜ簡単なお手入れだけでいいのか、その2点を解説していきます。

日々のお手入れ方法

日常的にできる掃除には、次のようなものがあります。

●掃除は、掃除機をかけるだけで基本的にOK。
●クイックルワイパーなどの掃除用品は、ドライタイプを使用。ウエットタイプには洗剤が含まれていることがあるため、使わない。
●どうしても落としたい汚れがある場合は、中性洗剤を水に溶かし、雑巾を固く絞って水拭きする。ただしあまりゴシゴシとこすらない。

無垢フローリングには、自然塗料を使った仕上げとウレタン塗料を使った仕上げがあります。

ウレタン塗装の場合は、表面を塗料でコーティングしますが、自然塗料の場合は、塗料を無垢材に浸透させます。
自然塗料はコーティングではないため、ウレタン塗装よりも水気に弱いと言えます。
塗装の種類に関わらず無垢材は水気には弱いですが、自然塗料を使用している場合はより水気に注意しましょう。

どうしても自然塗装でオイルメンテナンスをしたいという場合は、塗装されている塗料と同じメーカーのオイルやワックスを購入するようにしてくださいね。

無垢材が簡単な掃除で良い理由

水気に注意するというポイントはあるものの、日常のお手入れは「意外に簡単だな」と思いませんか?

それは無垢材には手入れが不要、というよりは「本格的な手入れが難しい」というのが理由の一つ。

わかりやすく説明しましょう。

まず、一般的な木製の家具を思い浮かべてください。
木製家具の表面にはオイルが塗り重ねられていますね。
なぜならオイルは水、汚れをはじき、傷から保護してくれるためです。
使用しているうちにだんだんと油分が空気中に放出されていくので、お手入れとしてオイルを補い、塗り重ねる「オイルメンテナンス」を行うことになります。

では無垢の床材はどうでしょう。
床材にする時には塗装を施すものの、使っていくに従って塗装中の油分が空気中に放出されていくことは、木製家具の場合と同様です。

オイルメンテナンスを行う場合には、塗り始めから塗り終わりまでを一気に行う必要があります。
最初に塗った部分が乾燥し…などということがあれば、ムラやシミのある仕上がりになってしまいます。
例えばダイニングの天板のように広い面積を、シミ、ムラなしにオイルメンテナンスを行うことは難しいですよね。

ですが無垢材は本格的なオイルメンテナンスをしなくても、生活していく中で自然と油分を補給します。
無垢材は、人の足裏から出た皮脂で床に油分を補充しつつ日々の生活を積み重ねていくことで、人工的な加工ではできないツヤを楽しむことができます。
無垢材が皮脂をオイル代わりに吸収してくれるため、無垢材を使った木の床は夏でもベタつかず、水拭きをしなくても快適に過ごせるのです。

過度なコーティングをしない無垢フローリング。
傷や汚れを自然現象だと受け止め「味がある」と考えれば、無垢材が変化していく様子も楽しめるでしょう。

 

無垢材のお手入れは簡単でOK!経年変化も楽しんで

木は日本人の生活に古くから親しまれてきた素材。
耐久性が高く、長い寿命を持ちます。
無垢材は10年、20年と使用していくことでより色も深みも増し、その経年変化は人工的加工では決して作り出せないものです。

経年変化を楽しむためにも、掃除は簡単でOK。
本格的なオイルメンテナンスはできなくても、日々の生活の中でワックスをかけたようなツヤが生まれます。
掃除機をかけたり、乾拭きしたり無垢材だからと特別なことが必要な訳ではありません。
ただし水気には注意してくださいね!

 

汚れ、傷、色落ちも含め、無垢の性質をよくご理解いただいたうえで、木ごこち工務店の家で過ごす心地よさ、満足感を楽しんでいただければ私たちもこんなにうれしいことはありません。

 

物の特性を知り、大切に使っていたただくことは、お子様の人生観を育むうえでもきっとよい影響を与えてくれるのではないかと思います。
無垢材を使った木の家づくりがしたいと感じたら、ぜひお気軽にお問合せください。

 

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