屋根の形でおしゃれな家に仕上げるコツ|種類別の特徴
マイホームの外観づくりでは、外壁やお庭に加えて屋根の形にもこだわりたいところです。
屋根は外観の印象に大きく影響するため、上手に選べばグッと魅力的なマイホームをつくることができます。
今回は屋根の基本的な形や素材の種類、おしゃれに仕上げるコツなどを詳しく解説します。
目次
屋根の形は外観を左右する重要ポイント
建物の外観は面積の広い外壁が大切なイメージですが、実はシルエットを決める屋根の形も重要な要素の一つ。
同じ間取り・外壁の建物でも、屋根の形を変えるだけで大きく印象が変わります。
逆に言えば、狙ったイメージに合わせて屋根をチョイスできれば、ワンランク上の外観をつくることもできるということです。
たくさんある屋根の形を知って選択肢を増やし、理想の外観イメージづくりに役立てましょう。
屋根の形の種類
まずは屋根の形について、基本的な種類とそれぞれの特徴を覚えておきましょう。
切妻屋根
2枚の屋根を組み合わせたシンプルな形で、正面から見たとき三角形に見えるのが特徴です。
シンプルな構造で雨漏りリスクが少なく、建築費用を抑えやすいメリットもあります。
ソーラーパネルを乗せやすかったり、ロフト・小屋裏を作りやすかったりといった魅力も♪
和洋どちらにもマッチしますが、どちらかといえば可愛い印象を作りやすい屋根の形です。
一方、シンプル過ぎて安っぽく見える・ダサいといった失敗例もあるので、全体のバランスが大切になります。
招き屋根
切妻屋根の頂点をずらし、二枚の屋根のサイズを変えた形を招き屋根と呼びます。
切妻屋根と同じメリットを持ちながら、シルエットに変化を与えおしゃれな印象をつくれるのが特徴です。
総二階などシンプルな家づくりで、切妻屋根の安っぽさを打ち消したいときなどにおすすめです。
片流れ屋根
1方向の大きな面だけで構成する片流れ屋根は、近年採用例が増えている人気の形です。
一番シンプルな形なのでコストを抑えられ、スタイリッシュな印象を作りやすいのが特徴。
また高さを確保して居住空間を広げられるのも意外なメリットです。
南向きの片流れ屋根なら、太陽光発電を多く搭載できるのも現代の家づくりにマッチするポイント。
デメリットとしては、雨どいが一方向なため負担が大きい、外壁が劣化しやすい、小屋裏を換気しにくいなどが挙げられます。
差し掛け屋根
2つの片流れ屋根を段違いに組み合わせたような形を、差し掛け屋根と呼びます。
切妻屋根と片流れ屋根それぞれの良さを持っていて、おしゃれな外観イメージを作りやすいのが差し掛け屋根のメリット♪
一方形が複雑になるので建築費用が高くなり、雨漏れリスクも増える点はデメリットと言えます。
部分二階などで下屋根がある形も差し掛け屋根と呼ばれますが、外壁との接続部は雨漏れしやすいので特に注意が必要。
差し掛け屋根を選ぶ場合は特に、施工品質の高い工務店やハウスメーカーを選びましょう。
寄棟屋根
4方向の屋根を組み合わせ、頂点に大棟と呼ばれる部分があるのが寄棟屋根の形です。
寄棟の4面がすべて同じ形で、頂点が一か所になると方形(ほうぎょう)屋根と呼ばれることもあります。
外観バランスが良く和洋どちらにもなじみやすい万能的な形で、雨や雪による負担の分散することで耐久性も高くなるのがメリット。
高さを抑えられるのも特徴で、日照確保のための規制が厳しい都市部での家づくりにも向いています。
一方屋根形状が複雑になるため、建築コストと雨漏れリスクは高めなのがデメリット。
陸屋根
フラットな形状の陸屋根は、現代的なキューブシルエットの家づくりなどに活用されます。
デザイン性の高さに加えて、ルーフバルコニーとして屋上部分を活用できるのも陸屋根の特徴です。
庭の確保が難しい都市部での家づくりやアウトドアリビングなど、プレミアムな居住スペースが欲しい方にもおすすめ。
小屋裏空間が無くなるため最上階が暑くなる、構造上雨漏れしやすいなどのデメリットがあるため、施工店の技術力が求められる形状です。
入母屋屋根
昔ながらの日本建築で見られる入母屋屋根は、寄棟と切妻を組み合わせたような形をしています。
重厚感や和テイストが好きな方にはおすすめですが、建築コスト・技術のハードルが高いため現代の家づくりでは少数派となっています。
屋根の素材
外観の印象は屋根の素材でも大きく変わります。一般的な新築住宅で使われることが多い屋根材を覚えておきましょう。
他にもたくさんの屋根素材がありますが、ここでは代表的な3種類に絞って解説します。
コロニアル/スレート
セメントなどの材料を押し固めてつくる屋根材で、コストとデザインのバランスが良く多くの新築で使われています。
ローコストなため建築費用を抑えやすく、薄い屋根材なのでシンプルなモダンテイストにもマッチしやすいです。
ただし定期的な塗装が必要になるため、メンテナンスコストは高くなる傾向があります。
日本瓦
粘土を焼いて作る日本の伝統的な瓦で、和風建築はもちろん平型タイプなら和モダンテイストにもマッチします。
耐用年数が長いのが特徴で、50年以上塗装無しで使えるのが大きなメリット。
一方屋根全体が重くなりやすいため、建物自体にしっかり耐震性を持たせてあげることが大切です。
ガルバリウム鋼板
アルミニウムや亜鉛などでメッキしたガルバリウム鋼板は、さびにくい金属屋根として近年人気が高まっている素材です。
軽量なため耐震面で有利で、加工性も高いためさまざまなデザインを選びやすいのがガルバリウム鋼板のメリット。
ただしキズが付くとそこから錆びることがあり、定期的な塗装メンテナンスは必要になります。また防音性が低く雨音が気になるケースもあるため、屋根下の部屋配置や防音処理などが必要になることも。
屋根の形でおしゃれな家に仕上げるコツ
正面から見たシルエットを確認
外観をおしゃれに仕上げるコツ一つ目は、住まいの顔となる正面を決めてシルエットを調整することです。
特に切妻屋根や片流れ屋根は方向によって印象が変わるので、正面から見ておしゃれになるよう向きを決めましょう。
側面や裏側からの見え方も大切ですが、メインとなる正面を意識してみてください。
勾配を変えてみる
同じ屋根形状でも勾配によってかなりイメージが変わるため、いろいろな角度を試してみるのもおすすめです。
例えば切妻屋根は勾配が急なほどシャープな印象になり、緩くすると柔らかくなります。
また勾配の緩い切妻屋根は、正面から屋根面が見えず陸屋根のようなイメージを造ることも可能です。屋根の見える量も外観イメージに影響するので、いろいろ試してみましょう。
室内空間や高さ制限なども影響してきますが、調整できる場合はさまざまな勾配も検討してみてください。
素材やカラーを変えてみる
屋根が見えるレイアウトや勾配なら、素材とカラーを変えてみるのも一つの手です。
屋根材と言えばグレーやブラックが一般的ですが、例えば南欧テイストの外観ならポップなレッドカラーをアクセントにするのも素敵です♪
屋根が主張しすぎるとうるさい印象になってしまいますが、トータルコーディネートすればグッと魅力的な外観になりますよ。
まとめ
おしゃれなマイホームを目指すなら、屋根形状にもこだわって素敵なイメージを作りましょう。
今回ご紹介したのはあくまで基本的な屋根の種類ですから、建物の形に合わせていろいろ組み合わせてみましょう。
インスタグラムでもさまざまなデザインを公開しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
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