新築玄関間取りの失敗・後悔を防ごう|おすすめ間取りアイデア集

大型のシューズインクローク

この記事では新築住宅の玄関間取りにスポットを当てて、失敗や後悔を防ぐコツを解説します。

おすすめの間取りアイデアも写真付きでたくさん紹介しますので、ぜひマイホームづくりの参考にして下さい。

 

目次

 

玄関は意外と失敗が多い場所

シューズクロークのある広い玄関

毎日の生活で必ず通る玄関は、収納・動線・採光・換気など考えるべき要素が多く、意外と失敗しがちな場所。

長時間過ごす場所ではありませんが、使う頻度が多くお客様を通すこともあり、失敗が大きな不満につながりやすいです。

逆に使い勝手が良く素敵な玄関は、マイホームの満足度を大きくアップしてくれます♪

我が家の顔となる玄関、デザインと使い勝手にこだわり、素敵な間取りアイデアを上手に採り入れてみてください。

 

玄関向きのメリット・デメリット

三輪車を置ける玄関土間

玄関は東西南北の向きによってそれぞれメリット・デメリットがあります。

どの方角が正解ということはありませんが、具体的な間取りを考える前に特徴を把握しておきましょう。

 

東玄関

東向きの玄関は朝から午前中の日当たりが良好で、気持ち良く通勤・通学できるのが魅力的。

また一日中日当たりの良い南側にリビングを作れるのも、東玄関のメリットと言えるでしょう。

一方レイアウトによっては、リビングに朝日が入りにくくなるのは注意すべきデメリットです。

 

西玄関

西向きの玄関は、熱量の高い西日をコントロールすることで明るく湿気の少ない間取りを作りやすいのがメリット。長時間滞在する場所ではないので、夏の時期に暑くなってもそれほど気になりにくいでしょう。

ただし強い西日を受けると、玄関ドアや外壁が日焼けしやすい点がデメリット。劣化が目立ちにくい色選びや、屋根で日差しをカットするなどの工夫が必要です。

 

南玄関

日差しが入りやすい南向きの玄関は、明るくて開放的な間取りを作れるのがメリットです。

一方夏場の日中は室温が高くなりやすく、靴のニオイが気になることがあるかもしれません。

また貴重な南側の面積を玄関に使ってしまうため、リビングの日当たりを確保しにくいのもデメリットです。

 

北玄関

北向きの玄関は、直射日光を受けにくいため、外観の劣化が少なく涼しい環境をキープしやすいのがメリット。

活用しにくい北側を玄関にすることで、ほかの方角を居住スペースに回せるのも有利なポイントです。

ただし暗い玄関になりやすいので、窓の配置などに工夫は必要です。

 

玄関間取りの失敗・後悔例と対策

土間づづきのシューズインクローク

 

収納不足

玄関には意外と多くのアイテムが集まるため、収納不足で後悔するケースは多いです。

収納が足りなくなると靴やお子さんのおもちゃなどが散らかってしまい、玄関が残念な印象に・・・。

対策としてはこの後ご紹介するシューズクロークを作るのがおすすめです。

一般的な下駄箱より収納力が高く、1畳前後のシューズクロークでもかなり使い勝手が良くなります。

 

暗い

北向きなど日当たりが不利な玄関は、いざ完成してから思ったより暗くて失敗したと感じる方も多いようです。

東・西向きの玄関も、隣の家が近いと意外と日当たりが良くないこともあります。

対策としては、土地をよく観察し、開口部を確保するのが効果的。

時間帯によって日当たりは大きく変わりますので、間取り図を見ながら現地を何度か確認してみましょう。

玄関に日当たりの悪い時間が多いなら、大きな窓や吹抜けなど採光性の高い間取りアイデアを取り入れてみてください。

 

ニオイや湿気がこもる

春~夏の暖かい時期になると、玄関に靴のニオイや湿気がこもりやすくなります。

防犯上窓を開けて換気するのが難しいと、玄関を使うたびに嫌な気持ちで後悔する可能性があります。

対策としては、湿気を吸放出するタイル・無垢フローリングなどの調湿建材を使うのがおすすめです。

また小さな換気扇と吸気口を付けておけば、窓を開けなくてもフレッシュな空気をキープできます。

 

家の中が丸見えになってしまう

玄関ドアを開けると廊下や家の中が見えてしまい、来客や宅急便のたびに困ってしまうのもよくある失敗例です。

このパターンは、間取り側・外構側の2パターンの対策が考えられます。

間取り側の対策は、玄関ホールや廊下の位置関係で中が直接見えないようにすることです。

他の間取りとの兼ね合いで難しいときは、門塀やフェンスなど外構側の対策で視線を遮りましょう。

 

電気のスイッチが遠い

土間や奥行きが広い玄関の場合、電気のスイッチが一つだと点けるとき・消すときのどちらかが遠くなってしまうことがあります。

廊下側・玄関ドア側両方にスイッチを配置して、出かけるときも帰ってきたときも不便がないようにしましょう。

人の動きに反応して自動点灯する、人感センサーライトを選ぶのも効果的な対策です。

両手がふさがっていても電気が点きますし、消し忘れが無くなるのも便利です♪

 

タイルの汚れが目立つ

ホワイト・ブラック系の玄関タイルは、砂埃や泥汚れが目立ちやすいので要注意。

マメにお掃除するのが難しいライフスタイルの方は、ベージュやブラウンなど汚れが目立ちにくい色を選ぶのがおすすめです。

 

 

新築玄関のおすすめ間取りアイデア

シューズインクローク

新築住宅のシューズインクローク

一昔前の玄関は最低限のスペースと下駄箱が定番でしたが、最近は収納力ばつぐんのシューズインクロークが人気です。

シューズインクロークは靴だけでなく、雨具やアウトドア用品など幅広いアイテムを収納できるのも便利なポイント。

玄関をいつでもすっきり整理整頓できるので、広くておしゃれな間取りに見えるのも魅力的です。

 

広い土間

土間が広い新築玄関

玄関の土間スペースを広く取っておくと、お子さんや高齢のご家族のサポートなどの面で有利です。

将来車いすが必要になったときもスロープ対応しやすく、長く暮らせるマイホームになります。

自転車やサーフボードなど、趣味が増えたときも土間が広いと収納やお手入れに困りません♪

 

玄関手洗い

玄関手洗いの間取り

玄関の近くに手洗いを設け、帰宅後する手洗いうがいができるようにする間取りも増えています。

洗面所と別に小さな手洗いを設ければ、それほど大きなスペースも必要ありません。

家族の健康を守るのに役立つのはもちろん、お客様が多いご家庭にもおすすめの間取りアイデアです。

 

コンセント

意外と電気製品を使うことも多い玄関には、なるべくコンセントをつけておきましょう。

電気式の蚊取りグッズ、電動自転車のバッテリー充電、除湿器など、コンセントがあるといろいろな便利アイテムを利用できます。

使わなくてもじゃまになることはないので、目立たない場所につけておくのも一つの手です。

 

玄関の風水は気にすべき?

玄関の腰壁

風水では運気が良いとされる玄関の方角がありますが、気にしすぎると難しくなるので参考にするのがおすすめです。

風水は昔の家づくりの知恵が積み重なっている考え方です。良くないとされる方角や間取りには理由がありますが、現代の建築技術は進化しているので対応できることも少なくありません。

前述したように玄関の向きそれぞれに良い面・悪い面がありますし、全体の動線や周囲の環境との兼ね合いも重要です。

風水を気にしすぎると、かえって動線が悪く使いにくい玄関になってしまう可能性もあります。

風水も参考にしつつ、実際の暮らしをリアルにシミュレーションすることを大切にしましょう。

 

まとめ

新築の玄関間取りは意外と失敗するケースが多く、しっかり暮らしをシミュレーションして考える必要があります。

ちょっとした工夫でグッと使いやすく魅力的な玄関になりますので、今回ご紹介したアイデアを上手に採り入れてみてください。

 

バランスの取れた腰壁のリビング

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