後悔しない新築主寝室の広さ|考え方や快適性のポイント
毎日の睡眠時間を過ごす主寝室は、住まいの中でも滞在時間が長いお部屋です。
それだけに広さや収納のことをしっかり考えないと、いざ暮らし始めてから後悔する可能性が高くなります。
今回は新築における主寝室の広さの基本的な考え方、快適に仕上げるポイントなどを解説します。
目次
主寝室の広さに絶対の正解は無し
まず頭に入れておいていただきたいのが、主寝室に必要な広さは人それぞれだということです。
広い寝室・狭い寝室どちらにもメリットとデメリットがあり、人によって適切な広さは変わります。
大切なのは、ご自身にとってどのくらいの広さがちょうど良いのかリアルにシミュレーションすることです。
他の人の寝室を参考にするのはもちろん必要ですが、ご自身のライフスタイルに合わせてしっかりカスタマイズしましょう。
また「ダブルベッドを置くから〇畳」のように、テンプレートに当てはめて考えるのもあまりおすすめできません。
寝室の方位や窓の数、収納の形などさまざまな要素を加味して、適切な広さを見つけましょう。
新築主寝室の広さの考え方
どんな過ごし方をするのか
主寝室の広さを考える前に、まずはどんな過ごし方をするのかリアルにシミュレーションしましょう。
例えば寝室は眠るだけの場所と割り切るのであれば、ベッドと収納+αの床面積だけで十分です。
逆にお休み前に読書や映画鑑賞など楽しむこともあるなら、少し広めの主寝室が欲しいですよね。
今のお住まいでの寝室の過ごし方をベースに、新しいマイホームでどんなライフスタイルを送りたいのか具体的に考えてみてください。
子育て期の過ごし方
赤ちゃん~小学校低学年ごろのお子さんが居るなら、子育て期の就寝スタイルのことまで想定しましょう。
ベビーベッドを寝室・リビングどちらに置くのかは子育てスタイル次第ですが、それによって必要な広さは変わってきます。
お子さんが一人で眠るまでの時期は、パパママ両方と一緒に寝る、どちらかと寝るかによっても寝室・ベッドの広さが変わります。
親離れした後は夫婦二人で眠るのが一般的ですが、子育て期の変化も踏まえて寝室広さを考えてみてください。
夫婦の就寝時間やライフスタイル
共働きスタイルのご家庭では、お仕事の都合で夫婦の就寝時間が大きく異なることも珍しくありません。
就寝時間が異なるとお互いの睡眠を妨げてしまうこともあるので、主寝室を小さくして副寝室を用意したほうが良いケースも考えられます。
ひとつの大きな主寝室にするか、コンパクトな寝室を2つに分けるか。ライフスタイルやお仕事の状況なども含めて一つの選択肢として持っておきましょう。
家具のサイズと配置
具体的な主寝室の広さを考える段階では、実際に置く家具のサイズと配置までしっかり検討しましょう。
例えば夫婦二人分のベッドでも、シングルベッド2台・ダブルベッド1台などさまざまなバリエーションが考えられます。必要なスペースがかなり変わってくるので、実際にどう配置するかまで図面上で確認するのが良いでしょう。
またテレビ台・チェスト・ナイトテーブルなどを置く場合も、必要なスペースが広くなります。
またリビング・洗面ではなく寝室でメイクをする方は、メイク用品の収納やテーブルが必要になるかもしれません。
逆にベッドだけ置くシンプルなレイアウトなら、コンパクトな主寝室でもすっきりまとめられます。
いざ引っ越しの段階で慌てないよう、家具一つひとつのサイズまで確認し、無理のない配置を考えましょう。
必要な収納量
主寝室にどのくらいの収納量を持たせるのかも、広さとの兼ね合いでしっかり考えたいポイントです。
収納が不足すると洋服が主寝室にあふれ、空間を圧迫して居心地が悪化してしまいます。
ご夫婦の洋服や持ち物の量をしっかり把握し、クローゼットの容量や棚割りをしっかり考えましょう。
家族共有のファミリークローゼットをつくり、主寝室は小さな収納にするパターンもアリです。
主寝室におすすめの間取り&デザイン
腰壁
ゆったり過ごしたい主寝室には、無垢材のデザインや香りがピッタリです♪
全面ウッドパネルだとインパクトが強いので、腰壁で無垢材をプラスするのがおすすめです。
心地よい天然木の香りと、調湿・消臭作用による空気感が睡眠をサポートしてくれますよ。
寝室デスク
プライバシー性の高い寝室は、デスクを設置すれば趣味や仕事のスペースにも活用しやすいです。
お客様を通す場所でもないので、仕事上の書類などを扱うのも安心ですね。
吹抜け/勾配天井
寝室で読書やテレビ鑑賞などを楽しむ方は、吹抜けや勾配をつけて天井高を上げるのもおすすめ。
コンパクトな寝室の圧迫感を解消したいときみも活用できます。
快適な主寝室づくりのポイント
快適な睡眠をサポートする主寝室をつくるには、広さ以外にもさまざまな工夫が必要です。
窓とベッドの位置関係
ベッドの配置を考えるときは、窓との位置・距離にも注目しましょう。
窓がベッドと近すぎると、ガラス越しに暑さ・寒さ・音などの影響を受けやすくなります。
また東側の窓は夏の朝日を受けてかなり熱を持つので、早朝から目が覚めてしまうケースも。
ベッドから窓は少し離すイメージで、どうしても近くなる場合は断熱性の高いサッシ・ガラスを選びましょう。
天井の高さ
主寝室の天井高は人によって感じ方が変わるため、好みや過ごし方に合わせて選びましょう。
吹抜けや勾配を付けて寝室の天井高を上げると、開放感・採光性・換気効率のアップなどが期待できます。
お休み前の時間を楽しむことが多いライフスタイルなら、天井高を上げるメリットがありそうですね。
逆に天井は低い方が落ち着く方も居るので、就寝メインで考えるなら普通の高さの方が良いこともあります。
広さだけでなく、天井高にも注目してみてください。
湿度と香り
人間が快適に眠るのに適した湿度は50~60%と言われています。加湿・除湿機を使うのもアリですが、調湿作用のある建材を寝室に使うのもおすすめです。
無垢フローリング・漆喰壁などの自然素材は、湿度が多い時に水分を吸い込み、乾燥したときに吐き出す作用を持っています。
電気代を使わず気持ち良い空気をキープしてくれるので、ぜひ寝室に組み合わせてみてください。
自然素材には消臭作用もあり、無垢材は森林浴のような木の香りを寝室にもたらしてくれます。
自然素材の特徴については、こちらのコラムもどうぞ。
照明の位置と明るさ
リラックスしてすっきり眠りに入るため、寝室の照明にもこだわりましょう。
ひとつの器具でお部屋全体を照らせるシーリングライトは便利ですが、ダウンライトや間接照明で明暗を付けてあげるとグッと雰囲気のある寝室に♪
ただしダウンライトを選ぶ場合は、真下から見上げるとまぶしさを感じることがあるので配置に要注意。
またパートナーが寝ているのを妨げないよう、複数の照明を切り替えられるようにしておくのも一つの手です。
前述したようにベッドの配置まで想定し、睡眠に適した程よい明るさと配光のライティングプランを考えてみてください。
子供部屋や階段との位置関係
睡眠の質に影響する音にも注目し、階段や子供部屋との位置関係もしっかり考慮しましょう。
階段と寝室が近いと、トイレに立った時の足音で眠りが妨げられることがあります。
また子供部屋が近すぎると話し声などでお子さんが起きてしまうこともあるので、廊下やクローゼットを挟むのがおすすめ。
まとめ
大切な睡眠時間を過ごす主寝室は、マイホームの満足度に大きく影響する大切な間取り。
広さはもちろんですが、レイアウトやデザイン、素材選びにもこだわって、おしゃれ&快適な寝室に仕上げましょう。
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