外壁を塗り壁にするメリット・デメリット!

マイホームの外壁材にはどのようなことを求めますか?

・デザイン性

・メンテナンス性

・耐久性

 

さまざまな観点がありますよね。

どれも大切ですがその中でもデザイン性を優先したいなら、ぜひ塗り壁の外壁を検討してみましょう。

塗り壁はシンプルですが、他の外壁材にはない味のある雰囲気を出すことができます。

また、モダン・洋風・和風・シンプルなど様々なテイストとマッチする点も特徴です。

 

今回は、塗り壁のメリット・デメリットと、その対策について紹介します。

塗り壁の外壁とは?​

塗り壁は昔から日本の建物に使われている外壁材です。

 

一般的な塗り壁は、モルタルで作った下地の上から、職人が手作業で塗料を塗り上げて完成させます。

 

表面に塗られる塗料には、土や石灰をベースとしたものが使われます。

いずれも自然素材のため、環境に優しいです。

通常の塗り壁と同じくコテなどで塗る施工方法の他に、スプレーで吹き付ける手法もあります。

塗り壁は他の外壁材と違い、職人の手作業の部分が多いです。

オリジナリティのある外観に仕上げたい方にはぴったりな外壁材でしょう。

塗り壁の外壁のメリット

​塗り壁の外壁のメリットをお伝えします。

さまざまな塗り方で味のある風合いを楽しめる​

塗り壁の外壁は味のある風合いが楽しめます。

土や砂などの自然素材をベースとしているため、柔らかな雰囲気でどのようなテイストの建物にも馴染みます。

 

また、塗り壁は凹凸のない壁をイメージしている方がいるかもしれません。

しかし、実際には職人の塗り方によって、表面の見栄えは大きく変わります。

 

代表的な塗り方のパターンを紹介します。

 

ランダムウェーブ コテを使ってランダムにウェーブ模様をつける
櫛引き仕上げ 自然な横ラインの模様をつける
扇仕上げ コテを滑らせて扇状に模様をつける
スパニッシュ コテの角ばった部分で模様をつける
フラット 模様や凹凸を残さない仕上げ
ローラー仕上げ スポンジのローラーを転がして模様をつける

 

採用したいテイストに合ったパターンを決めてください。

 

同じ仕上げ方法でもパターンの細かさや道具の違いによって、仕上がりは大きく異なります。

施工する職人さんによって、違った味が出るのも楽しみの1つでしょう。

 

カラーバリエーションが豊富​

塗り壁は白系の外壁をイメージする方が多いかもしれませんが、実はカラーバリエーションが豊富な外壁材です。

表面の塗料はベースとなる素材に顔料を混ぜ合わせて作るため、さまざなカラーを作り出すことができます。

 

そのため、自分の好みに合ったカラーを見つけることができるでしょう。

 

外壁の色を決めるときは、必ず屋外でカラーサンプルをチェックしてください。

なぜなら、照明と太陽光では色の見え方が大きく異なるからです。

 

上の写真の建物も、日陰と日向では色の見え方が大きく変わりますよね。

照明と太陽光も同じくらい差が出ます。

 

気に入ったカラーと仕上げ方を選んで、オリジナリティのある外観のマイホームを作りましょう。

 

外壁同士の継ぎ目がない

塗り壁は外壁同士の継ぎ目がありません。

なぜなら、塗り壁は外壁をつなぎ合わせて施工するのでなく、​職人が塗料を塗って仕上げるからです。

 

サイディングなどの外壁材は、シーリング材を使って継ぎ目を埋める必要があります。

上の画像はサイディング外壁ですが、右の方に外壁同士の継ぎ目があります。

新築時は外壁と近い色なのであまり気にならないかもしれませんが、数年経つと汚れも目立ってくるでしょう。

 

塗り壁の外壁は、外観のデザイン性を損ねる継ぎ目がないため、とても美しく感じます。

特に建物の正面に広い壁がある場合は、継ぎ目のない塗り壁がおすすめです。

 

塗り壁の外壁のデメリットと対策​

塗り壁の外壁のデメリットと対策を紹介します。

 

汚れが付きやすく目立ちやすい​

塗り壁は細かな凹凸が多いため、その部分に砂ぼこりや排気ガスなどの汚れが溜まります。

また、窓枠に砂ぼこりなどが溜まった状態のときに雨が降ると、雨だれができることもあります。

 

北側などの湿気が溜まりにくい空間には、コケが生えることもあるでしょう。

 

しかし、これらの汚れはどのような外壁にも付着します。

そのため、塗り壁だけが汚れが付きやすいのではありません。

 

塗り壁は単色で仕上げることが多いため、他の外壁材と比べて汚れが目立ちやすいと言えるでしょう。


対策は、表面にセルフクリーニング機能を持った塗料を施工することです。

親水性のある塗料を塗ることで、雨が汚れの下に入り込んで一緒に流してくれます。

 

そして、1番大切なのはこまめにお手入れをすることです。

定期的に塗り壁を水で流したり、窓の水切り部分を掃除することで、長い間きれいな塗り壁を保つことができます。

 

ただし、高圧洗浄機は塗り壁の劣化につながりますので、できれば使用は避けたいです。

どうしても使いたいときは、壁から距離を離したり圧を弱めるなどの工夫をしましょう。


 

割れてヒビが入りやすい​

塗り壁の外壁は割れてヒビが入りやすい点がデメリットです。

目地がなく外壁が一体化しているため、外壁伸縮しにくく地震の揺れなどに耐えにくいことが理由として挙げられます。

 

サイディングなどの外壁材は、外壁同士の間を伸縮性のあるシーリング材で埋めています。

そのため、多少の揺れや伸縮に耐えることができるため、簡単にヒビ割れることはありません。

 

ヒビが入った外壁は見栄えも悪いですし、大きなヒビや割れができると雨水が侵入する可能性もあります。


対策は、定期的に外壁の割れをチェックすることです。

なぜなら、軽いヒビ割れである「ヘアークラック」なら、簡単に補修ができるからです。

 

たとえ小さな地震でも、地震後は必ず外壁の割れを確認してください。

早めの対応ができていれば、大規模な補修は必要ないケースも多いです。


 

職人の腕によって仕上がりが左右されやすい​

塗り壁の外壁は、職人の腕によって仕上がりが大きく異なります。

 

なぜなら、サイディングやタイルは既製品を施工しますが、塗り壁は既製品ではなく職人の塗装によって完成させるからです。

 

経験が少ない職人の場合、思った通りの仕上がりにならないことがあります。

また、施工完了まで完成形が見えないため、「イメージと違った」ということも起こりやすいでしょう。

 


対策として塗り壁の外壁を採用する場合は、実績のある住宅会社や職人さんにお願いするようにしてください。

仕上げのパターンや色についても、納得するまで綿密な打ち合わせを重ねてくださいね。


まとめ​

塗り壁はどんなテイストにも合わせやすい、オリジナリティのある外壁です。

色や塗り方の選択肢が多いので、自分の好みに合うものを検討してみてください。

 

ただし、塗り壁の外壁はこまめなお手入れが必要になります。

水で流して掃除をしたり、定期的にヒビ割れのチェックをすることを心がけましょう。

 

手をかけてメンテナンスをした分、建物に愛着が湧きますし、建物自体もきれいな状態を保つことができます。

何十年住み続けても、美しいと思えるようなマイホームを建ててくださいね。

 

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