洗濯の動線を短くする間取り。工夫のアイデアと事例をご紹介
「洗濯の動線をもっとラクにしたい」「手間を少しでも取り除きたい」と考える人も多いのではないでしょうか。
洗濯をラクにする便利なグッズを使うのも良いですが、これから家作りを考えている人は、間取りから工夫をするのがおすすめです。
間取りに手間を省くポイントを加えることで、毎日の洗濯がラクになります。
ここでは洗濯の動線を短くする、間取りの工夫についてご紹介します。
洗濯に必要な動線
家事の中でも、「洗濯物が苦手」という人も少なくないかと思います。
洗濯には、「洗う→干す→畳む→しまう」の4つの動線が必要であり、それぞれを行う場所も洗面所やベランダなどバラバラです。そのため、行ったり来たりの動作が増えてしまいがち。
洗濯の手間を軽減するのに効果的なのが、間取りに工夫を加えること。各作業に伴う動線を短くすることで、洗濯をラクにできます。
洗濯に必要な動線を短くする間取りの工夫
洗濯をラクにするために動線を短く……とは言っても、具体的にどのようなアイデアを取り入れれば良いのでしょうか。
人によっては「洗うのは好きだけど畳むのは苦手」「畳んだ服を収納場所まで持っていくのが面倒くさい」など、煩わしさを感じる部分が異なるものです。
そこでここからは、人によって異なる「洗濯の苦手な部分」を省略できる、間取りの工夫についてご紹介します。
洗う~干すの短縮
洗ってから干すまでの動線を短くするために、「洗濯物干し場=ベランダ」という固定観念を捨ててみましょう。
たとえば、洗面所に洗濯物干しユニットを導入すれば、洗濯機から出した洗い物をその場で干すことができます。その際に乾燥機があると、洗面所のカビや室内干しのにおい対策にもなり安心です。
「めんどうでも洗濯物はやっぱりお日さまに当てたい」という人は、洗面所から近い位置に洗濯物スペースがあると、重たい洗濯物を持って移動する距離を短くできます。庭のすぐ近くに洗面所を設置する、洗面所の隣にサンルームを作るなど、間取りの工夫をしてみましょう。
干す~畳むの短縮
干した洗濯物をしまってカゴに入れて畳み場所まで運び、1つ1つていねいに畳んでいく……干す~畳むの動線も短くできたら、もっと洗濯がラクになるでしょう。
干す~畳むまでの手間を省くのに有効な方法が、「ハンガーにかけて干す→そのまま収納」というもの。ハンガーにかけることでシワ対策にもなります。
また、乾燥付き洗濯機なら洗濯物を取り出しながら畳むことが可能です。干す動線をまるっとカットができるため、洗濯の負担が大きく減ります。
アイロンが必要な衣類は、ある程度枚数がたまってから洗濯をするのも手です。1枚2枚のシャツやハンカチのために、アイロンとアイロン台をセットする必要がなくなります。
畳む~収納の短縮
畳んだ衣類を、家族それぞれの部屋に持っていくのは面倒と感じるのではないでしょうか。
畳んだ洗濯物を1か所に収納するためには、ファミリークローゼットの設置がおすすめ。家族全員分の衣類を1か所にまとめることで、畳んだあとの移動距離・収納の手間を減らせます。また、ファミリークローゼットがあることで個室の収納スペースを減らせるため、その分、各部屋を広くできるのも嬉しいポイントです。
使用頻度の高い衣類は畳まずにカゴに放り込む収納を取り入れるのも、良いアイデアと言えます。数枚でも畳む手間が減ると、洗濯へのストレスが軽減できるでしょう。
カゴは中身が見えないよう、カゴと同じ高さに調整ができる可動棚の導入がおすすめです。また、小上がり下やソファー下など、目立たない場所を収納スペースにするのも◎。
洗濯の動線がラクになる間取りの事例
洗濯の動線を短くする方法はさまざまですが、実際に選んだやり方が自分たちのライフスタイルに合うのか、不安に思う人もいることでしょう。
そこでここからは、実際に洗濯の動線を意識して間取りを工夫したリノベーション事例についてご紹介します。
間取りのアイデアを参考にして、自宅に取り入れた場合をシミュレーションしてみてください。
家事室がある間取り
こちらの施主様宅では、家事室を導入しています。家事室には洗濯機が置いてあり、物干しユニットも設置。
もちろん収納スペースも設けているため、「洗う→しまう」までの動作が、この1室ですむ仕様です。リビングとつなげて、子どもを見守りながら洗濯のすべてを行えるようにしました。
「ながら」で洗濯ができる間取りの事
こちらは、キッチンの並びに洗濯機を置いています。これにより料理と同じタイミングで洗濯を行えたり、洗い物をすぐに洗濯機に放り込むことができたりと、ながら家事の効率化が実現しました。
ランドリールームを2階に設置した間取り
レトロで和モダンな素敵なこちらのお家は、ランドリールームを2階に設置。
脱ぐ→干すまでをワンフロアで済ませるように工夫をしました。また、帰宅後は2階で衣類を脱ぐため、リビングに汚れを持ち込ませません。風邪の季節や感染症対策の点でも、嬉しいポイントです。
洗濯動線をラクにするには間取りが肝心!
動線を短くして洗濯の手間を減らすのには、家作りの段階で間取りに工夫を取り入れることが大切です。
とは言っても洗濯や家事をラクにする動線作りは、家の広さや住む人の人数、ライフスタイルによって異なります。木ごこち工務店は施主様一人ひとりと向き合い、潜在的な希望まで汲み取り、理想の家作りを実現します!
「自分たちに合った、こだわりの家事動線を作りたい」という方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。一緒に思い描いていた家を、作りましょう。