自然素材の家の後悔を防ぐコツ|メリット・デメリットを知って建てよう
化学物質を含まない無垢フローリングや漆喰のなどの自然素材は、マイホームづくりで人気の選択肢です。
しかし実際に自然素材を建てた先輩から、後悔・失敗談を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は自然素材の家を建てるメリット・デメリットを両面から解説し、後悔を防ぐコツも詳しく紹介します。
目次
そもそも自然素材ってなに?
化学物質を含まない素材のこと
自然素材とは、化学物質を含む接着剤やコーティングを使用しない建材のことを指します。戸建て住宅では無垢材のフローリングや建具、しっくい壁やタイルなどが良く使われます。
例えば一般的な住宅で使われる合板フローリングは、木を貼り合わせる接着剤に化学物質が含まれているのです。新築住宅特有のニオイで気分が悪くなる方は多いですが、化学物質が引き起こす「シックハウス症候群」が表れるケースもあります。
自然素材の家は化学物質を含まない建材を使って建てることで、空気汚染やシックハウス症候群リスクの低い、健康的な生活を送ることができます。
自然素材の家のメリット
メリット①:体にやさしい
シックハウス症候群の原因と言われるホルムアルデヒドを含まない自然素材は、体にやさしく健康的な生活をつくることができます。
自然界に存在するそのままの素材は化学物質を含まないため、体に害を及ぼすリスクを抑えられます。
メリット②:快適な環境を作りやすい
自然素材は調湿・消臭作用を持っているものも多く、電気を使わずに快適な住環境を作りやすいのも大きなメリット。
無垢材や漆喰は「呼吸する建材」と呼ばれることもあり、湿度が多い時は水分を吸い込み、低くなると放出する特性を持っています。
室内の湿度を適正範囲にキープしてくれるので、カビの発生を抑制し気持ち良い空間を作り出してくれます。
メリット③:感触が良い
代表的な自然素材である無垢材は、合板のフローリングや壁材より感触が良いのも魅力的なポイントです。
コーティングされた合板フローリングはぺたぺたとした感触で直接座ると蒸れてしまいますが、無垢材はサラッとしていて気持ち良い肌触りです。
無垢フローリングの歩き心地が気持ちよくて、家族みんなが裸足で歩くようになったという話も良く聞きますよね♪
メリット④:耐久性が高い
自然界から持ってきた建材は、メンテナンスしながら長く使えるのも特徴です。
耐用年数の目安 | |
ビニールクロス | 10~15年 |
漆喰壁 | 20年~ |
合板フローリング | 20~30年 |
無垢フローリング | 30年~ |
ビニールクロスはどんなに腕の良い職人が貼っても10~15年で汚れや剥がれが目立ちますが、漆喰壁はしっかり施工すれば長く持たせるのは難しくありません。
フローリングも合板は接着剤がはがれると柔らかくなってしまいますが、無垢材はかなり長期間使うことができます。
漆喰・無垢材ともに築100年以上のお寺やお城が現存することが、長く使えることの証明と言えるでしょう。
メリット⑤:高級感や手作り感がある
一つとして同じ仕上がりがない自然素材の家は、ハンドメイドによるオリジナリティや高級感が得られるのもファンが多い理由の一つです。
無垢材のランダムな木目はお部屋に高級感をもたらし、手塗りの漆喰壁は温かみを見せてくれます。
工業製品的なモダンテイストも素敵ですが、ナチュラルテイストが好きな方には特に自然素材がおすすめです。
自然素材の家のデメリット
デメリット①:初期コストが高い
自然素材は製造・施工コストが高いものが多く、一般建材の住宅より建築費用も高くなります。
同じ間取り・設備でも自然素材の家の方が初期費用は高くなるため、住宅ローンの審査や返済計画は特に注意する必要があります。
ただし前述したように長持ちする自然素材の家はリフォーム費用を抑えられるので、長い目で見るとお得になることが多いです。
デメリット②:割れやヒビが発生しやすい
自然素材は温度や湿度による変化幅が大きく、時間が経つと細かいひび割れなどが発生することが多いです。
工業製品のような精密仕上げがお好みの方にとっては、デメリットに感じるポイントかもしれません。
しかし無垢材やしっくい壁の細かいヒビは耐久性の問題はなく、年数が経つほど味わい深く見えるものです。
デメリット③:耐水性が低い製品が多い
無垢材や漆喰などの自然素材は耐水性が低いものが多く、水はねや湿気が多い場所には使いにくいのがデメリット。
例えばナチュラル塗装の無垢材は優しい肌触りや香りを活かせる反面、コーティング仕上げのように水をはじかないのでシミができやすいです。
耐水性を高めた製品もありますが、塗膜が厚くなると天然木ならではの質感が楽しめないのが難しいところです。
キッチンや洗面所など水気が多い場所は耐水性の高い製品を使い、リビングや子供部屋はナチュラルな床材を使うなど、適材適所で使い分けましょう。
デメリット④:傷がつきやすい
耐久性を高めた新しい建材と比べると、自然素材は引っかき傷や凹みが付きやすいのもデメリットの一つです。
前述したようにハードなコーティングをしていない無垢材や漆喰壁は、硬いものを落としたりこすったりすると細かい傷・凹みが発生しやすいです。
ただし自然素材は補修する方法がいくつかあり、合板材やビニールクロスより復元性が高いのが特徴。
また長年使い込むと傷や凹みも味わいとなって雰囲気を高めてくれます。
新築してすぐのころは気になるかもしれませんが、長期的な視点で考えてみましょう。
デメリット⑤:気軽に貼り替えしにくい
自然素材は高耐久で長く使える一方、ビニールクロスのように気軽にカラー・柄を変えられない点はデメリットと言えるかもしれません。
毎日眺めても飽きないように、新築時のデザインをしっかり作りこむ必要があるでしょう。
自然素材の家の後悔を防ぐコツ
ここまでご紹介したメリット・デメリットを踏まえ、後悔しない自然素材の家を建てるコツを解説します。
見た目と機能のバランスを取る
自然素材は魅力いっぱいの建材ですが、耐水性や耐傷性など不得意な部分もあります。
前述したデメリットをしっかり把握し、家の間取りに合わせて見た目や質感・機能のバランスを考えましょう。
例えば水はねが多い洗面やキッチンの床は耐水性が高いタイルや、コーティング仕上げの無垢フローリングを選ぶと後悔しにくいです。
素材の特徴を把握する
一口に自然素材と言っても様々な種類があるため、特徴を把握してから選ぶことが大切です。
例えば無垢フローリングは木の種類が違うと、香りや見た目、硬さやキズ耐性などがかなり変わります。
見た目だけで柔らかい木を選んでしまうと、家具の引きずりキズが気になってしまうことも・・・。
自然素材を選ぶときは必ず実物サンプルを確認し、見た目や質感、実用上の特性をチェックしましょう。
自然素材に慣れた施工店を選ぶ
自然素材は職人の技術力によって仕上がりが大きく左右するため、実績が多く扱いに慣れている施工店を選びましょう。
せっかく良い建材を選んでも、腕が悪い工務店に頼むと完成してガッカリ・・・ということもあり得ます。
例えば無垢フローリングは温度や湿度で伸縮するため、厚紙一枚程度のすき間を空けて貼るのが基本です。
施工品質が低いとすき間がバラバラで見た目が悪く、無垢材同士がぶつかってフローリングが波打ってしまうことがあります。
腕の良い職人の施工は仕上がりが良く、結果的に長持ちにもつながります。
まとめ
自然素材にはメリット・デメリット両面があるため、よく考えずマイホームに採用してしまうと後悔する可能性はあります。
しかしデメリットも事前に知っていれば対策することができますので、自然素材のことを熟知している工務店にご相談なさってください。
茨城県・千葉県で自然素材の家をご検討の際は、自然素材が標準仕様の木ごこち工務店にぜひご相談ください。
無垢材や漆喰を熟知したスタッフが、お客様のライフスタイルやイメージに合わせて暮らしやすくおしゃれな自然素材の家をご提案いたします。
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ご質問や資料請求も大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。